真面目に非常識なことを考える

実践したことを書いています。

ホームレスに言われたこと

「勉強して、ワシらみたいなのが人間らしい生活をできるような社会にしてくれ」

母方の先祖がカトリックで私は知らないうちに洗礼を受けていて、母の言うままに教会に行っていた。
高校のとき、あいりん地区にお手伝いに行って、ホームレスの人と話していた時に、おっちゃんがうつむいて訴えるように俺らに言った。


ここに住む多くの日雇い労働者や職にあぶれた人たちは不器用な人らだ。
他の生き方を知らない、誰も導いてくれなかった、いい友人やいい関係に恵まれなかった、
色々あるだろう。

住所不定でも、家がなくても俺はいいと思ってる。
しかしゴミや落ちた吸殻をあさる、強烈に臭っても気にならないなど、人間の尊厳を失ってはいけない。


この人らに尊厳を失わせないようにするのが、こちら側の人間の役割じゃあないかと思う。


建築現場で労働した報酬を使うこと、メシ食べたりする、酒を買う行為でも、回りまわって税金やらになって社会に貢献したはずである。人買いの悪徳業者の連中をリッチにしたはずである。
保険や年金払わなかった人らが悪いと役人は言うかもしれないが、小学校、中学校ではこういう制度について正しく教えてくれない。


内輪もめ程度の暴力沙汰はあったりするが、人のモノを盗むような犯罪は少ない。
生きようとしてる人、生き続けたいと思ってる人をうまく助けられないのは一種のいじめではないか。


この先、情報を得られる人とそうでない人の間で格差が生じるような気がする。
テクノロジーの恩恵を多くの人に伝えるのが、私らの役目だと思う。