真面目に非常識なことを考える

実践したことを書いています。

グアムの白骨

靖国神社で見た鳩

新婚旅行でグアムに行ったとき、島内の幾つかの名所を回る内容の観光ツアーに参加した。
道中、錆びきった高射砲が残るところに連れて行かれた。

ガイドからの説明はなかったが、どうも日本との戦争に関係する跡地らしい。
石碑にそう記されていた。


石浜の波打ち際を歩いていると椰子の実が落ちていた。写真を撮ろうと近づくと、白い骨のかけらが落ちていた。太さ、形から察すると恐らく人間の足、男の骨だ。
周りをよく見ると、他にも骨らしきものが散らばっている。頭蓋骨らしき薄くカーブした破片、折れた細い骨。


草葉の陰からとよく言われるが、これは野ざらしだ。これでいいんだろうか。
骨からのメッセージを読み取ろうとするが、風景と一体化している。
テレビで見た富士山裾野の樹海の白骨の壮絶さもなく、皆から摘み上げられる火葬場の遺骨の無常感もなかった。


すでに悲惨さは抜けて穏やかで、南の島によく見かけるサンゴのかけらのようだ。
おやすみなさい、私らは日本で幸せに暮らします。


靖国神社に行き白い鳩を見て、上記風景を思い出した。