オカマバーの魅力
以前、同僚の送別会の2次会で6人位で新宿2丁目に飲みに行ったことがある。
同僚の奥さんが好きでたまに顔を出している店と言うことだった。
『どうも久しぶりです「オサムちゃん」でしたよね。』すこし躊躇いがちに「ちゃん」と言ったのが滑稽でにやっとしてしまった。
「どうも〜奥さんはげんきぃ〜」短髪の男が甘ったるい声をだした。
雰囲気はフツーのバーでスナックとかキャバクラのようないかがわしさは無く、違いはママが女っぽい男だっていうだけだ。
飲み物が回ると与太話になるのだがママを中心に会話がすすむ。
話上手で聞き上手なんだと思った。
酒が飲めない後輩に興味を持って「あなたは仕事無いときは何やってんの?」
後輩は「ゲームやってたりします。」
「わたしはゲームしないからよくわからないけど、どういうところが楽しいの?」
という感じで、どんどん掘り下げていった。
後輩も自分の趣味の世界なので饒舌になる。酒が飲めなくても茶を飲みながら一所懸命だ。
自分のが興味の無い趣味でも、話のきっかけをつかみ、目を見てちゃんと相手の事を知ろうとするオカマのママの姿勢はエライなあと思った。