真面目に非常識なことを考える

実践したことを書いています。

一般非公開写真撮影禁止のNTT技術資料館に入ってみた件

旧式の携帯電話

1年前にgooの「gooラボ ネットの未来プロジェクト」NTT R&Dフォーラム2009ブロガーツアー に招待され、今年もぜひ来て頂戴とお誘いを受けたので行ってみました。
去年の感想はここここ
自宅から自転車で10分の距離にある、NTT武蔵野研究所センタです。

私等ブロガーの招待客は別室でgooラボのプレゼンを受けます。これは前年度と同じ。
今年は、「ひとつなぎ」「docoreki.jp」というサービスの紹介でした。
ひとつなぎ これは、有名人のひとつながりがみれるというもの。
ダークな関係をみたいと「田中角栄」を見てみたが、ちょっと浅かった。昭和40年代うまれの自分にとってはアーノルド・シュワルツェネッガー とかジェームズ・キャメロン を検索したら小峯隆生氏が出てきて欲しいところです。

ドコレキは、Webの閲覧履歴が携帯とPCでもみれるというサービス。ライフログ関連とのこと。必要な場面が浮かびにくい。最初は別の目的があったんじゃないかな。ライフログ、あまり興味ないと言ってしまいましたが、領収書のほか、本を大量に読むので感想なしで読書記録でもいいかなと。https://docoreki.jp/

<RR> 今日お台場でなにがある?TSUDOI.JP

ということで自由時間。量子コンピュータの展示が増えてることと、RED TACTONの進化が気になりました。
しかし「スゴくいい」と誰もが口をそろえて語っていたNTT技術史料館 に行くことに決めていましたのでちょうどツアーの時間だったので参加することに。

内容は、このサイトに紹介してあるとおりです。江戸時代から2000年までの通信機器の実物が展示してあり、通信好き、博物館好きにはホオ〜という感じでしょうか。

私はNTTcomやドコモの勤務経験があって、電柱に登っての研修中に道具を投げられたとか、三田エリアの電報配達には自分の右に出るものがいなかったとか、10円をいただくための現場の苦労など熱くええ話しが今でも印象に残っているので、モノで見る歴史の系譜とがからみあって奥深さを感じるのでした。
光ファイバーの製造もNTTが特許を取っているってことでその製造の過程も見れます。
僕はかつてレーザー光線をつかった演出の仕事をしている時期があって、熱に強い皮膜の光ファイバーを求めて問い合わせたところ古河電工のかたがわざわざ訪問してくれて利用現場をチェックし、試作品をつくってくださったという思い出も蘇り、「できました!」と笑顔で持ってきたファイバー、苦労したんだよなきっと。といまさら感謝してしまいました。

音にうるさい私としては、歴代公衆電話の聴き比べコーナーがあって現在のISDN公衆電話の通話品質と、初期の赤電話(昭和30年代)の品質の聴き比べができるのですが全く替わっていないのが驚き。B1のNTTOBの館内ボランティアのかたにも確認したら、受話器の音質は昔から良かったと。
しかし今では2003年に誕生したスカイプどうしの会話のほうが音質優れているんだよな。TCP/IPが主流になって交換機も危ういし、積み上げてきたもののサイクルが短くなって、通信の世界は2000年以降混戦気味。最初から世界を意識してサービス開発しないとこの先キツそうな予感です。

B1の展示が響きました。江戸時代から電信(電報)の実用化を目指して、頑張っていた人がいた。明治のガス灯の時代も電話を普及させようと頑張っていた人がいた。電力供給が始まる前から取り組んでいたのはかなり凄いことです。
教科書にもwikipediaにも載っていない事実を知ることができました。

日本で大衆が「知る」「伝える」ことが可能になったのは識字率が上がったり、かわら版が発行されたり教育の意識や前向きな思いがあったからなんだろうな。と通信というよりも「伝えること」「のこすこと」の原点について考えさせられました。

ポケットベル終わりましたが電話より歴史のある電報まだ続いています。やはり紙として残るモノは記念にもなるので出番は減っても需要がありそうな気がします。いいサービスであれば残せるのであれば続けて欲しいですね。(最低462円かつ、いまだに字数で値段が上がる理由がわからないですが)


帰りに子どもが喜びそうなおみやげを去年より多く頂けてうれしいどす。YRP携帯サブレーは携帯電話の形をしていました。