真面目に非常識なことを考える

実践したことを書いています。

ジブリ飯「風立ちぬ」の『シベリア』のモデルのお店サンローザ

風立ちぬ 公式サイト

 追記:2018/4月時点で、下記サンローザは営業しておりません。

なじみのT-Joy大泉で視たジブリの「風立ちぬ」でチョイ泣き後「シベリア」をかなり食べたくなった。娘が「世界で2番目に好きなパン屋」“サンローザ”(西武柳沢駅すぐ)に4km離れた映画館から直行。

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昭和40年代の雰囲気の哀愁漂うケーキ屋で、時折地味で悲しげな「シベリア 100円」があったのを思い出したのである。

店頭に売れ残りのケーキなどがセール品として置いてあるときには、「仕方ないなあ。買ってやるか。」という具合に月1回のペースで買う常連なのだが、「シベリア」だけは生活圏のパン屋ケーキ屋でも見たことがなかったので、「シベリアはサンローザのオリジナルの怪しい食べ物」だと思い込み、避け続けていた。

 

いくら100円でもガッカリしたくないんで。

 

「風たちぬ」で主人公の堀越二郎が「シベリア2つおくれ」と注文し、新聞紙にくるんでもらうシーンのシベリアは、アンコをカステラで挟んだ不格好な3角形の食べ物で、サンローザの悲しげなシベリアそのものだった。

二郎の同僚が「妙なもの食ってるな」と言いながらガツガツほおばる姿を見て、どんな味かどうしても確かめたくなった。

そのシーンが終ってもシベリアのことが気になって堀越二郎の愛の行方はほとんど上の空状態になってしまった。

 

店に入るとどこを見渡してもシベリアがないので、店主に「シベリアが欲しいんですけど」というと、夏は痛むといけないから冷凍しているということだった。家族分3つお願いした。

 

冷え冷えのシベリアを受け取りながら「スタジオジブリの「風立ちぬ」でシベリアのシーンがあったんで食べたくなったんですよ。」と言うとオヤジさんは、

「えっ本当!どんなストーリーだった?」とぐいぐい近寄ってきた。

「飛行機技師のラブストーリーなんですけどね、主人公がシベリアを大好物でこれがまた美味しそうに食べるんですよ。シベリアのシーンだけで10分位ありましたよ。それがここのシベリアと色形がそっくりで。」と正しく説明すると長くなるので適当に伝えると、

「いやー1年前にね、ジブリの人が来てシベリア100個も買っていったんだけど、そうだったのか。ウチのシベリアが映画にねえー。うれしいねえ。」と興奮するオヤジさん。ジブリが100個も買っていったんだよ。100個だよ」とリピートする。

 

さあ、実食です。3つ並べてみました。

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見事な不揃い加減の「シベリア」 

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 どれも大きさの割に重量を感じます。それにしても形が違いすぎる。

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映画でもこんな感じでしたね。大正から昭和のお八つですから。

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反対側から。   あっちゃー 

 

いやしかし映画でもこんな感じでしたねシベリア。さすがジブリ

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もって帰る時にこうなってしまったんじゃないですよ。

それに冷凍でまだ少し固い状態ですよ。

ひとくちかじってみたら、アンコではなく「羊羹」でした。個人的にヨウカンは疲れてしまい20年位もうええわ状態だったので、また羊羹かよ!と軽くショックでした。

食べ慣れてくると、半冷凍の羊羹のひんやり甘い感じと、スポンジの甘さとのハーモニーが、意外にもちょっといいかも と思えるようになってきました。

これは頭脳労働でヘトヘトになった状態に効きそうです。

会社帰りの主人公が夕食代わりにシベリアを食べていたのは当時の日本が貧しかったからではなく、甘いもので頭脳を癒していたのかもしれませんね。

※シベリアは半解凍状態がオススメです。完全に解凍してしまうと人によっては甘+甘でしつこいかもしれません。

 

サンローザはアップルパイやチーズケーキなども100円〜で(これらはまあまあ)、50円のパンもあります。(ツッコミどころ満載ですが)

ウチのお気に入りはロールケーキ300円です。(時折200円になる)

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 サンローザの先、西武線に沿って新宿方向に2分程歩くと、東伏見公園(千駄山広場)が広がっています。そこでシベリアをかじりながら紙飛行機を飛ばすと「風たちぬ」の世界そのものです。やってみてください。

 

スタジオジブリからサンローザまでは車で約20分。ジブリ森美術館からは30分です。 

オヤジさんにもロマンチックなストーリーがあるのかも。 「サンローザはどうして「シベリア」を作り続けているんですか」とオヤジさんに聞いてみた。

「売れるからだよ」とニヤリ。

戦時のせつなく甘い恋の話はサンローザのオヤジさんと無関係でした。

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 追記 関西へのお土産に「サンローザのシベリア」はオススメです。西日本ではシベリアを売っておらず、知名度ゼロですので非常に珍しがられます。

この記事を彼方此方に情報提供したところ、サンローザにはプチバブルが発生したようです。3週間後に再訪し、神戸に行くお土産にと思い6個買いに行ったのですが、冷凍ではなくなっていました。

また、いつもならショーケースの中にはショートケーキとチーズケーキ、ロールケーキなどが常時5種類程度あるのですが、ホールのケーキを除いて、この「シベリア」ともう1種しか並んでませんでした。

 

完全に「シベリア」メインになっていました。

 

下の写真のように、シベリアが不揃いでなくなりほぼ均等サイズになっています。

 

 

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 なかには羊羹が流れ出ているのもありましたが。

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じつは勝手にこれはオモロいことになりそうだと、地元のフリーペーパーや新聞大手4誌に投げてみたり、いろいろ情報伝達の手段を試してみた訳なんですわ。

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9/8日、産経新聞を見たら、「シベリア」大流行の記事が載っていたので、これは他紙も載せてるはずと思ったら、朝日新聞が9/7にサンローザのシベリア記事を載せていました。 ↓

謎の菓子、シベリアって? 映画「風立ちぬ」で突如脚光

写真:スポンジ生地で羊羹をはさんだ「シベリア」=西東京市柳沢1丁目の洋菓子店「サン・ローザ」拡大スポンジ生地で羊羹をはさんだ「シベリア」=西東京市柳沢1丁目の洋菓子店「サン・ローザ」

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 【佐藤恵子】カステラやスポンジ生地で羊羹(ようかん)をはさんだお菓子がある。その名は、なぜか「シベリア」。戦前に広まったが、やがて人気は下火に。ところが、公開中の宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」に登場したことで、細々と作り続けてきた店で売り上げが急増している。

 西東京市柳沢1丁目の洋菓子店「サン・ローザ」。37年前の創業当時のままのレトロな店の中には、ケーキやパンと並んで数十個のシベリアがずらり。買いに来た小平市の女性(49)は「映画を見て食べてみたくなった」。

 シベリアは、カステラやスポンジ生地で厚さ数センチの羊羹をはさんだもの。長さ10センチほどの三角形に切り分けて売られることが多い。素朴な味わいが特徴だ。明治時代後半から大正時代に誕生したらしい。当時は多くのパン屋で売られていた。

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ネットメディアに着目点までパクられました。ネタ元の紹介とか一言連絡くらいあってもいいと思うのですがねえ。

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